学期末のTAC

皆さん、こんにちは。

 

TACは先週で授業は終わり、今週から夏休みに入っています。

学期末には、学生さんのプレゼンテーションが続けてありました。

 

まずは、Eさんのプレゼンテーション。

「ATは何を学ぶものなのか?」

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以下、プレゼン資料より一部お借りしました。↓

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なかなか内容が盛りだくさんで書ききれませんが、(すみません、上手くまとめられそうに無く断念😢)「ATは何を学ぶものなのか?」をいろんな視点からのプレゼンでした。

 

いつも、Eさんのプレゼンは膨大な知識量が詰まっており、改めてATというものの捉え方を考えさせられますね。

 

🌻

 

そして、次はKさんのプレゼンテーションでした。

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その日はたまたまスタッフがほとんど居なかったので、Kさんがプレゼンを振り返りとしてまとめてくれました。

 

🍀

 

プレゼンテーション

「とらえられないものをとらえる?」

振り返り  

 

今年の4月からTACに通い始めて3ヶ月が経ちました。

それまでは、周りの人や社会のしくみに自分を合わせようとしたり、何か「いい方法」みたいなものばかり求めたりと、ずっと自分のことを放ったらかしにして、生きてきたなぁと思っています。

 

しかし学校に通い始め、今までと設定が変わったことで「プライマリーコントロール…自分の中心」にいることが多くなってくると、「自分」の中から物事や世界のことを見ることが増え、全てが自分とつながって見えてくるようになり、いろんな事に興味を持てるようになりました。

 

そんな中で今、私がはまっている福岡伸一さんの考えや生き方も、アレキサンダーテクニークにつながるところがたくさんあるのではないかと気づき、プレゼンで皆さんに聞いてもらうことにしました。

 

福岡さんは幼い頃から昆虫が大好きで、昆虫博士になるのが夢でしたが、現実はそう甘くなく、虫取りあみを顕微鏡に変え、遺伝子の研究をしてきました。子どもの頃から感じていた「生命の不思議さ、本質を知りたい」という思いから、遺伝子という部品を全てリストアップすれば、「生命の本質」が解明できると思ったのです。

ところが、遺伝子という「部品」が全てリストアップされても、生命については何一つ分かりませんでした。映画の登場人物だけ分かっても、映画のストーリーが全く分からないのと同じように、です。

ここで福岡さんがすごいのが、自分がお金と労力を注いできた実験の失敗に対して、いつまでも自分のやり方に固執するのではなく「生命を捉え直す必要性がある」と考えたところです。

事実は事実であって、変えられないものであり、「自分がどうパラダイムを変えていくか」というところは、今TACの中でもよく出てくる話題でもあり、みんなで勉強しているアレクサンダーさんの本の中の試行錯誤とも重なります。「こうやりたいんだ」と理想を追うエンドゲイニング的な思考から、「実際どうなんだ」と今起こっていくことにミーンズウエアバイしている、とも言えると思います。

そして、福岡さんのたどりついた一つの答えが「動的平衡」です。個々の部品を分解して「機能」を追うのではなく、動的な仕組みとして「統合的」に生物を捉えた見方です。そして、生命の本質は、遺伝子や細胞といった「要素」にあるのではなく要素と要素の「関係性」にある、とも言っています。部分ではなく、「全体性・関係性」を見ているところも、アレキサンダーテクニークと重なるところがありそうです。

また、福岡さんは「生命は流れゆく分子の淀みにすぎない」とも言っています。特に「エントロピー増大の法則に逆らい、絶えず合成と分解をくり返し、一瞬たりとも同じ自分ではない」というところは、私がアレキサンダーテクニークのワークに取り組む上で、いつもどこか片すみに置いておきたい考えだなと思っています。

 

 今回のプレゼンでは、「生き物としての働き」みたいなものは少し捉えることはできたかと思いますが、プレゼン後に話している時に「自分をつき動かしている(動かされている?)何か」みたいなものについての謎が深まってきたので、今後は「人間の心の働き」や「魂みたいなもの」についても考えていきたいと思います。

🍀

Kさんのひとりごと...

アレクサンダーテクニークに出会って2年が経ちました。

(プレゼン資料前書きより)

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何だかとってもかわいい絵と字!

Kさんの激動の2年間!

これからが益々楽しみですね。

 

🌻

 

さて、最後のプレゼンは、Iさん。

Iさんは、ミュージカル「オペラ座の怪人」よりアリア”Think of me"を披露してくれました。

この曲をプレゼンしようと思った経緯は、

 

・ATのProcedure

・TACでの英語による読書学習

・これからの自分

を意識された、との事でした。

 

「今の自分の状態を歌を歌う事で全てを表現したい。そうでなければ、私は先に進めない!」と言うIさんのなかなか勇気のあるプレゼンでした。👏

 

🌻

 

TACはようやく今月で開校1年。

いやあ、長い1年に感じましたね。

クラスとして、段々と目指す方向が見えて来た感じがします。

 

皆さん、夏休みゆっくりと身体を休めて下さいね。🪸🏝️⛱️