「存在をきく、練習」(6/26プレゼンテーション)

こんにちは!
TAC (東京アレクサンダーセンター) スタッフの熊谷です。(半目でごめんなさい)

 

 


6/26(月)、わたくし熊谷にプレゼンのお当番が回って参りました。


4月から新しい学生さんが入学され、TACはますます活気づいてきました。
スタッフ、学生さんたちと一緒に「体験を共有する」って大切だなぁ、そして楽しいなあと実感する日々です。

というわけで、今回は発表というスタイルではなく、とあるワークを学校のみんなと一緒にやってみました。

 

題して「存在をきく、練習」です!



私は、2019年にAH (アティテューディナル・ヒーリング)というコミュニケーションのワークを知りました。

AHは、コミュニケーションにおいて「話を聴く」ことを大事にしている、という特徴があります。

 

※注意!

AH・・アティテューディナル・ヒーリング

AT・・アレクサンダーテクニーク

見た目似ていますが、それぞれ独立した別のワークでございます。
ややこしくてごめんなさいね。

 

私自身はAHのファシリテーターでもなんでもなく、
ただAHのグループ (お話を聴き合う練習会のようなもの) に時々参加している人間です。

コロナをはさみ、グループへの参加はしばらく中断していましたが、最近また各地でグループが再開し始め、AHの楽しさを味わっているところです。

 

こんなところが、面白いと思っています。 ↓ ↓

 

 

今回は、AHそのもの、というよりも
AHに影響を受けているわたくし熊谷が「AHというワークを参考にして」TACのみなさんと「存在をきく練習」に取り組んでみる!という会になりました。

 

資料は「やっぱり、それでいい。: 人の話を聞くストレスが自分の癒しに変わる方法 」
(細川 貂々、水島 広子 著)

などを参考にし、がんばって作りました。
あくまでTAC用に、内々の学び用としてアレンジしたものです。

 

さてさて各自、お飲み物、お菓子を持って、お隣の会場「鳳凰の間」へ移動(笑)。


なんか寺子屋っぽいけど、私が机にしてるのはピアノのイスでございます。

 

 

今日やってみたいことは、こちらです。

 

そして今回お願いしたルールです。

①話をする人のルール。

 


②話を聴く人のルール。

 

AHでは、誰かが話している時にその話が中断されることはありません。
その人のプロセスを大事にし、尊重するためです。

そして、AHの独特な話の聴き方をすることで、話す側だけでなく、話を聴く側の人にも、何とも言えない、温かいふんわりとした癒しが起こってきたりします。


誰かの話を聴いている時って、私たちの頭の中は
「質問」「アドバイス「突っ込み」でいっぱいですよね?
実際に話を遮ってしまうこともしばしばです。


そういった「習慣的な聴き方」から離れる体験を共有する・・。
というのも、この場を設けた目的のひとつでした。


「問題」=ランプの「カサ」ではなく、

「今の〇〇さんの存在」=ランプの「光」に焦点を当てた聴き方をして行きます。


・・・イラストは本を参考にして頑張って手描きしました。

 

以上が私がご提案した
「存在をきく、練習」です!

 

私達が学んでいるAT(アレクサンダーテクニーク)では、
「自分の習慣に気づき、それが不必要ならば抑制 (インヒビション) する」という取り組みを大事にしています。


というわけで今回は

・聴き方の習慣

・話し方の習慣

以外にも、


・自分が自分の環境を整える。他者の事は他者に基本任せる。

・プレゼンの時間が終わった後の「振り返り」「まとめ」「感想のシェア」は出来る限り行わない!

などなど、「習慣と距離を置く」アイテムをちょこちょこ散りばめてみました。

 

「うまく出来た」「出来なかった」「理解出来た」よりも、
「全身まるごとの自分」として、お互いに体験し合う場を持てたことが、とても貴重だったなぁと感じました。

 

 

こういうワークをした時に
「やっぱり習慣から抜け出すって難しいよねぇ」などと、体験から問題を抜き出して強調することも、もしかしたら私たちの習慣のひとつかもしれませんね。


「これが問題だよね」と提起し、

「だからこうすべきだよね」と結論づける。

そして体験のプロセスを、その場で終わらせてしまう。


最近、そこにもうひとつ別な道、余地を残しておくのも有効かもしれないなぁと思うようになりました。

 

それは、気づきや結論はあえて「遠回り」させ「後回し」にしておき、
「体験のタネ」を自分のプロセスとしてさらに育て、紡いでいく・・ということです。


「あの体験ってなんだったんだろう・・?」と
自分の奥底で、ずっとずっと問い続ける力を養うこと。


若手の先生なりに「これは教師として大切な力らしいぞ!」と感じるようになりました(笑)

 

今回の「なんちゃってアティテューディナル・ヒーリング体験会」でも、
終わってみてから、そのことを感じました。


こういう場を設けた時、発信・提案した私自身が
「体験のタネ」が深く染み入って行くことって大事なんですよ~、
この場が終わっても、私はそこを見ようと思ってますよ~、


と「ランプの光」を見続ける姿勢 (アティテュード) でいること・・。

その姿勢が、また次の場を設けた時に生きてくるのではないか?
そんなことを感じました。

 

・  ・  ・


TACで私達が学んでいるのは、アレクサンダーテクニークではありますが、
アレクサンダーテクニークと全く違うツール、ワークを通して
改めて「今の自分の姿」が透けて見えてくることがあります。

 

他のコミュニティーにお邪魔することによって
「等身大の自分」に気づく、
これも楽しい体験です。

 

うれしいことに、学生さんからは「またやってみたい!」という声をいただきました。


そして今回は、一番このワークが必要そうな(笑) TACの校長先生が、残念ながら出張で不参加だったので、忘れたころにでも第2弾をやってみようかな?と思っております。

 

 

~~AH (アティテューディナル・ヒーリング) の参考資料~~

やっぱり、それでいい。: 人の話を聞くストレスが自分の癒しに変わる方法 
細川 貂々、水島 広子 (著)

愛とは、怖れを手ばなすこと
ジェラルド・G・ジャンポルスキー (著), 本田 健 (翻訳)


心が穏やかになる話の聴き方: ワークショップテキスト 
あんざい ともこ (著) 

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tac-self-fullness.net

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!!