こんにちは。TACスタッフの棚橋です。
先週も京都からの先生が訪問して下さいました。
TACには全国あちこちからの訪問者が来てくださり、活気あふれる学習の場と
なりつつあります。
Tacの今学期の授業も残すところ、あと1週間になりました。
さて、今日のプレゼン担当は学生のEさん。
今回のテーマは、
(とても情報量が多いので、こちらでは私が勝手にかなりの部分を割愛+ネットからの引用を加えました。🙇🏻♀️)
「言っていることとやっていることが違う」をどのレイヤーから考えるか?
一般システム論
成人学習論
メジロウの学習の定義、学習のステップ
などの説明を経て
シングループプランニングとダブルループプランニング↓と言う考え方がある。
(https://hisa-magazine.net/より引用)
これは、アメリカのアージリスという学者さんが提唱した考え方で、人間の学び方に関する理論です。
シングルループ学習は、一つの輪(ループ)で学習が成り立っていることをいいます。例えば釣りをしているときに、「仕掛けはこれでいいのか」、とか「どの種類の浮きがいいのか」、「どの餌を使えばいいのか」・・・。など、目標を達成する際の手法について考えることをシングルループ学習といいます。普通の組織はシングルループを繰り返して、目標を達成しようとします。改善、改善、改善です。
ダブルループ学習とは、図のようにシングルループ学習をもう一個繰り返すような学習のことです。その真髄は、行動の前提「そもそも、それでいいのか?」を考え直すことにあります。釣りの例で言いますと、「そもそもこの釣り場でいいのか?」とかを考えることが対応します。
例えば、鯛を釣ることを目標に釣りをしていたとしましょう。
頑張って釣っていたのですが、鯛は中々つれません。仕掛けを変えど、餌を変えど、どうしても釣れないのです。
ダブルループ学習の場合は、ここでなぜ?を考えます。
手法を工夫しているのに、うまくいかない。 → なぜうまく行かない?手法ではなくて、そもそもの前提が間違っているのではないか?
そんなことを考えると、ふと自分が立っている所が川辺であることに気付くのです。
そしてアレクサンダーテクニークの立ち位置は?
トリプルループとは?(https://www.change-agent.jp/より引用)
より高次の学習は、「三次ループ学習」です。このプロセスでは、意識を絶えず行き渡らせることに焦点があたっています。
私たちは自分の中、あるいはチームの中で起きていることで、注意の向いていない無自覚な領域に対して、効果的な行動を考えることができません。ところが、私たちの注意は、通常とても限られたものであることがほとんどで、それがさまざまな制約となってわたしたちの判断をゆがませてしまうのです。
三次ループ学習では、自らの注意の範囲を意図的に広げた学習を可能にします。たとえば、混乱した会議の最中、自身やチームのメンバーの内部で心理的になにが起きているか、会議の議題になっている課題はどんな外的システムのなかにあるのか、場に現れている状況に、注意を研ぎ澄まし、そこにどのような意図やビジョンが欠けているかを発見し必要であれば、ビジョンを修正し、新たに生み出す能力を育みます。
ATの用語を使ってシングルループ、ダブルループ、トリプルループを考える。
もしかすると、ATの中でも私たちが目指すのは3次ループ学習の更にその先かもしれない!
しかしATを実際教える時にある壁は↓
↑ここ、当に!ですね。
次にU理論というものを考えてみる。
U理論は、「過去」を分析しその延長線上に変革の「答え」があると考えるのではなく、個人やチームの「意識」が生み出す「出現する未来」という直感的・感性的な「結論」を手掛かりに変革を導くためのものです。 個人、組織、コミュニティー、社会における変容・変革を導く7段階のプロセスを理論になります。
次に学習のプレセンシングのプロセスを妨害しうる 「抵抗の声」(voices of resistance)が存在する
• 判断の声(the voice of judgment) →開かれた思考(Open Mind)
• 皮肉の声( the voice of cynicism) →開かれた心(Open Heart)
• 恐れの声( the voice of fear) →開かれた意志(Open Will)
そして最後にこれらすべてを統括をすると、こんなプロセスを辿ります
↓
プレゼンお終い
🌸🌸🌸
経営者であるEさん。私達が知らない経営学的な理論とATを上手く繋げて素晴らしいプレゼンでした。
上手くブログまとめるのが難しく、これで伝わるのかはわかりませんが、とても考えさせられるプレゼンでした。
Eさんのプレゼンを聞くと、ATの将来が益々楽しみになってきますね💪
TACも今学期あと少し。
頑張ろう👍