皆さん お久しぶりです。TACスタッフの棚橋です。
TACは、先週一週間の中休みを経て、また今週月曜日から授業が始まりました。
今日は私のプレゼンテーションの担当でした。
誰が発表しているのかわからない写真ですが(笑)
テーマは、「現代の子供達をATの視点から観る」でした。
最近の子供達は、世間では
「弱い」「すぐへこたれる」
みたいな事が言われます。
私も実際子育てをしている中で、最近の子供達は私達の感覚とはかなり違う、と肌で感じて来ました。
しかし、「弱い」から、「けしからん!」と言ったところで話は解決しない訳で
「じゃあどうしたら良いのだろう?」と
考えるのですが、その前に
「そもそもなぜ現代の子供達は病みやすいのか?」
と言うのが、私の中でずっと疑問でもありました。
世間では、
「ITの発達のせいだ。ゲームなどが楽しくて
外に出なくなるから弱くなる」
「不登校が多いのは、学校教育が時代について行っていない」
と言うのが、一般的に言われている事です。
しかし、私は子供が心身を壊す事自体は、これだけの理由では、少し納得が行かないように思っていました。
例えば、思春期の子供達に起きやすい
「起立性機能障害」や
「学校に行こうとすると固まってしまい動かなくなる」
などは、
✔️ゲームが楽しいから、
✔️学校が昔のままだから、
と言う理由だけでは起きない気がしていました。
そして最近、そんな私の疑問解決のヒントになったのはポリヴェーガル理論*でした。
*神経科学者のスティーブン・ポージャス博士が1995年に提唱した、自律神経に関する理論です。 「ポリヴェーガル」とは、poly=多重、vagal=迷走神経の意であり、これまで単一の働きだと考えられていた迷走神経(副交感神経)が、実は複数(多重)であったことを説明した理論です。
このポリヴェーガル理論によると、(ものすごくざっくりと言うと)
「子供達は命を守るため迷走神経が働き、そう言う症状になっている」
と言う事らしいのです。
この様に科学的な根拠を示されると、単にわがままで朝起きれなかったり、学校に行けないのではないとわかります。
が、ここでまた私の次の疑問が出て来ました。
「命を守るって😯?
なぜ現代の子供達は、殺される訳ではないのに、迷走神経が働くのか?」
それがずっと疑問でした。
そして、意外にもその疑問の答えが実は自分の近くにありました。
というのは、最近TACでは、FMアレクサンダー自身の著書
「CCCI 」を読んでいるのですが、
そこでは人類の発達について、20世紀後半にFMはすでに、
「人類の文化の発達と共に、私たちは心身(サイコ・フィジカル)がどんどんバラバラになって行くこと」
を警告していたのです。
教育についても彼は、
「サイコ・フィジカルの不均衡である大人たちが子供たちを
固定観念でしばりつけて、『正しくあろう』と言う事を命令し、それが
子供の恐怖反射有害になると考えている人は少ない」と言及しています。
なるほど!
これで私自身、最近の子供に起こっている事は、大体理解できたのですが、
これだけでは、「じゃあ私達はどうしたら良いのか?」と言う答えにはなりません。
今回は、教育と言う面にはあえて焦点を当てずでしたが、子供を取り巻く環境の改善も大事だと思います。
そして子供たちに起こっている事を周りの大人が理解してあげ、根性論だけでは話にならないことを大人達が理解する事が大事だと思いました。
❄️❄️❄️
と言うわけで、今日のプレゼンを外からTACの授業に参加して頂いたビジターの方もいっしょに聞いていただきましたが、この問題は現在親である人の共通のテーマでもあるようでした。
今後ATも、何かの形で子供の教育に携われると良いなと思っています。